spa treat


シティーホテルの会員制クラブ内にあるエステティックサロンで、開発のコンセプトは「水」である。基本的には長年固定客中心に営業してきたのであるが、老朽化と新規のお客様の開拓へ向けての対策の一環として、また将来の展開戦略の基礎づくりとしてのリニューアルである。最近ブームのエステとはいえ、ここは老舗といっていい。既存のメンバーにとっては変わらないことの心地良さが空間には必ずある。飲食店や住宅のそれとは違ったニュアンスの心地よさである。リニューアルによってメンバーにお叱りを受けるようでは、オーナーとしても頭が痛い。このような前提に立ちながら長く飽きずに利用して頂くには、非日常でありながら、それを自分の日常と感じるような微妙な心地よさ感覚が必要である。空間を考えるとき、常にその落としどころが最も大切になる。カッコイイデザインではなく、目的に合ったデザインが常に世に求められている。

カイゼン前の状況

色やかたち、照明にもメリハリがないので、奥行き感・立体感がない。女性を対象としているにもかかわらず、女性らしさがない。ガラスは使い方を間違うと、ただ重く・暗く・冷たい印象になります。

既存の資産は活かし、最小限のコストでイメージを変える

■床のはりかえ
■壁の塗装
■ガラスへフィルム貼り
■ガラス戸へフィルムと文字
■天井壁部分にL字の柱・梁
■照明器具の変更



カイゼン前

カイゼン後



カイゼン前

カイゼン後