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完璧?にデザインすると見てくれが悪くなるかも?

今日はサイン(案内)について、簡単に書いてみたいと思います。

 

 

この写真は、先日田町駅に降りた時のものです。

 

いつ頃から、この黄色いサインが取り付けられたのか?

久しぶりに降りたので、前とは変わった印象になっていました。

 

こちら側の出口は新しい地域なので、結構キレイな印象が有ります。

新しい地域に繋がるから、施設も次々に出来ることになります。

よって、サインが足りない・・・

要するに駅員さんがしょっちゅう聞かれるはずなんです。

だから、沢山聞かれた場所は案内しなきゃと大きな案内を付ける。

またいつも聞かれるのは面倒くさい。。

 

でも、この案内板、非常に安っぽいんです。

簡易な手づくり風で、薄っぺら、

黄色地に黒の文字だから読みやすいけれど、ケバケバシイ。

 

 

お気付き頂けると思いますが、このようなケースちまたにあふれています。

特にお役所関連などの、公共施設にはよくある事です。

公共施設は多くの種類の人と人数が訪れるわけですから、

頻繁に聞かれて、どんどん「サインペンなどの手書き」サインが増えていきます。

 

これで・・・最初はスマートだった施設が、

ぐっちゃぐちゃ(笑)になっている事が良くあります。

 

 

要するに、計画の時点で想定して、

そして想定してもしきれないのがこういった案内関係です。

だから慎重に想定する事が第一ですが、

もうひとつは後々フレキシブルに対応できる場所など、

作っておくことも重要です。

 

完璧にこだわった空間や建物のデザインをすると、

それが出来なくなってしまい、結果、、

スグに崩れて結局出来たときだけ(良かった)の施設になる事があります。

 

私も若い頃は、そういった余裕がいろんな意味で持てませんでしたけれど・・・

なんでもギチギチにしっかりやりすぎると・・・良くない事も有るという事です。

特に商業施設は、いつも活き活き生きていなければいけませんからね!

 

 

さて、目を転じてあなたの「お店」はいかがですか?

まったく同じ事が「お店」でも起こります。

お心あたり、ありませんでしょうか?

 

サインやポップなど、お客様の導き方は非常に重要な要素です!

 

上手にやれば・・・(計画やコンセプトから)

お客様には判り易くて喜んでもらえるだけでなく、お店もいつもキレイで、

忙しいときや人出の足りないときにも、いちいち聞かれる頻度が下がります。

聞かれる事が減ると、スタッフにその分の時間が出来て他の事が出来ます。

 

 

私は仕事を通じてとても感じているのですが、

うまい案内は売上が上がるだけでなく、

ヘタすると一人分以上の働きをする場合も有ります。

 

だって、最初のお客様の導入で言えば、

はやらなかった店が、サインひとつでどんどん入る店に変身するんですよ!

存在を知られていなかった場合もあるし、

イメージが悪かった場合も有るし、それはケースバイケースですが・・・

 

 

このようなたぐいの話に・・・

 

 「ウチは昔から優秀な接客で売ってるから!」

 

 「関さんやっぱり人ですよ!」

 

・・・とよく言われる事があります。

 

 

そんなに優秀ならば、余裕が出来ればもっと売上が上がるのでは?

・・・ということになります。

わざわざ人以外の要素を、否定する必要はどこにも無いはずです。

 

私の経験上、どんなに優秀な接客をする店でも、

完璧は無理!です。

忙しければ、必ずお客様をほうっておく場面がでてきます。

特に初めてで、良くわからないお客様はいなくなってしまいます。

 

常連さんは、忙しくても多めに見てくれて、

また来てくれますが、新規のお客様はそうはいきません。

逃した魚は大きいかもしれませんよ!

 

またまた長くなってきましたので、今日はこのへんで・・・

 

 

参考までに、上の写真は品川の新幹線駅。

 

ご存知の通り新しい駅ですが、ぜ~んぶサインが大きいんです。

出来たばかりの頃、随分思い切ったことやったな、と思いました。

でもお年寄りでも非常にわかりやすいはずですよ。

 

JRのなが~い経験で、

新しい新幹線駅はこうなったという事でしょうね。

 

サインなど、案内ってものすご~く重要なんですよ!

 

 

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