· 

朝の精神安定剤

 

京都には、西田幾多郎が思索に耽りつつ歩いたという「哲学の道」がある。

 

若い頃京都に遊びに行くと・・・

自分は到底哲学者にはなれないが、気分だけは哲学者になって歩いたものだ。

特に、秋の哲学の道はとても風情があって印象深い。

 

 

京都の哲学の道には、和菓子で有名な「叶匠寿庵」の茶室がある。

さらに昔、父が滋賀の叶匠寿庵へ行った時の話しを聞いていたこともあって、

この茶室にも行ってみたいと思い、20年近く前に初めて行ってみた。

 

父が言うには・・・

帰りには、お客様の姿が見えなくなるまで頭を下げているとの事だった。

しばらく歩いて、本当か?と思い、振り向いてみると、本当だった。。(笑)

という話しを随分前に聞いていたので、茶室はどんなだろう?

という興味を持っていた。

 

確か独立したばかりの頃で・・・

仕事も無く、突然エイ!っと割り切った気持で京都へ出かけた時だった。

詳細は長くなるのでまたにしたいと思うが、これを書き始めてそんな事を思い出した。

 

 

ただ、この時の関西旅行を境に、

その直後、関西から仕事のオファーがあり、、

それ以来いまだに関西とはなぜか様々な縁がうまれている。

世のものごとは、いつもどこかで繋がっている。。。

 

不思議です。

 

 

 

今日書こうと思ったのは・・・

京都の話しではなく(笑)、ほぼ毎朝歩く近所の緑道のこと。

 

毎朝一時間ほどこの道を歩く。

 

私にとって気分は「哲学の道」なのである。。

それまで何があっても、この時間が自分の精神安定剤になり、、

考えをマトメたり、アイディアが浮かんだりという貴重な時間になっている。

身体を使わないでモノを考えると、視野が狭くなる・・・経験で学んだこと。

 

 

■写真は・・・

 

●ついこの前までとっても小さかったカルガモのこどもたち(四羽)。

 お母さんの前を仲良く泳いでいる。

 もうスグにお母さんと同じ身体になりそう・・・スゴイ成長の速さ。

 

●カメも沢山住んでいる。

 縦構図の写真の真ん中あたりに一匹。

 上のほうに二匹。(よ~く見ると、丸いグレーの石みたいなものが・・・)

 じっとしていたり、優雅に泳いでいる姿も見つける事がある。

 

●木が生い茂る写真は、好きな構図の付近を撮ったもの。

 

 

 

 叶匠寿庵 哲学の道 京都茶室棟

 http://www.kanou.com/teahouse.php