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危機管理?B級中華

先月8月16日午前の仙台の地震、その時私は仙台に帰省していました。

 

車で信号待ちの状態でしたが、とてもとてもゆれて、、、

電柱などが倒れてきたり、まわりのビルから何か崩れて落ちてくるのでは?

と恐怖を感じて怖い思いをしました。

 

ニュースで頻繁に流れていた、天井が全部落ちてしまったプール。

実はその日の午後に、息子を連れてそのプールに行く予定をしていましたのでぞっとしました。

 

記憶にある方もいると思いますが、

仙台はかつて宮城県沖地震があり、死者も多数出て都市機能は完全にマヒしました。

当時私は高校生で、やっと家にたどり着くと、

塀は倒れ、家の中がめちゃくちゃになっていましたが・・・

親の気持ちなど考えずに、次の日から学校が休みになった事を喜び、

ローソクでの生活がけっこう楽しかったことを思い出します(笑)。

 

 

さて前置きが長くなりましたが本題です・・・

 

その日の夕食、けっこうはやっているという中華の店に行きました。

掘りごたつ式の個室に通され、メニューを見ながらみなで料理や飲み物を決め、

ほっと一息ついて地震の話しなどをしていたのですが、ふと気になりました。

 

<写真参照!>

個室内の壁にかかっている額、どれも曲がっているのです。

地震です。地震の影響です。それだけゆれが激しかったのです。

 

ということを言いたいのではなく・・・

 

  なんと意識が低い店だろう!・・・と思うのは私だけでしょうか?

 

この部屋は、地震後にチェックしていないという「証」ですから、

もしかすると何か落ちてくるかもしれないし、

ガス栓が抜けてるかもしれないし、何かこぼれたままかもしれない!

(ちょっと大げさですか?)

 

などなど色々と考えて、気になってしまうお客様はいるはずです。

 

 

聞くところによると、この店のコンセプトは、、、「B級中華」だとか。。。

笑い話ではなく、それを聞いて妙に納得した・・・というのは冗談ですが、

このような管理体制に、経営者の姿勢が現れるのはいうまでもないことだと思います。

 

料理は家庭風中華で、コンセプトどおりにけっこう美味しく頂きましたが、

食べながら最後まで壁の額が気になってしょうがなかったのです。

そして「B級」という言葉が、いまだに店全体の印象として残っています。

私にとってその店のイメージは、完全に「B級」になってしまったのです。

 

 

  人間一度そのようなイメージを持ってしまうと、なかなか変わらないものです。。。

 

これが怖いのです!

イメージは、良いほうにも悪いほうにもどんどん勝手に膨らんで、

また次のイメージを勝手につくりあげてしまうのです。

誰でもみなそのような経験、というよりも、、、

日常的に無意識に、色々な対象にイメージをつくりあげていると思います。

 

 

  危機管理?

 

地震に限ったことでなく、似たような事柄は日常的にお店にも人間にもおきています。

 

お客様(相手)の立場に立ったとき、どう見える(感じる)のか?

どう見せたいか・・・の前に、どう見える(感じる)のか!

 

コレをしっかり整理しておかないと、「こう見せたい!」は独りよがりで成り立ちません。

経営者や、店長は、そのようなことに常に神経を尖らせ、それを感じ取る能力が求められますね。

 

 

  お客様(相手)の立場に立ったときに、どう見える(感じる)か・・・

 

何度でも、繰り返し意識したいものです。